FAQ(過去掲示板で出た質問やリクエストについてまとめてみました。)


Q:道具はどのようなものを使用していますか?
A:ウレタン造形には上記写真のものを。詳細説明は下記のとおりです。

 鎧系等に使用されるウレタン造形の道具なんですが、基本的に手作業なので、大仰な工具は使っていないです。

 写真左から説明しますと、型紙接着用のガムテープですね。
 これは貼り重ねる関係上、布製であることが必須条件です。
 また写真には入っていませんが、型紙用の厚紙は方眼入りの工作用紙を使用しています。
 単価は通常の厚紙より高くつきますが、寸法出しの時に定規を必要とする回数が減るので、作業効率に優れています。

 次に型紙の製図に使っている4Bの鉛筆に製図用の曲線定規です。
 管理人は筆圧が弱いので、ザクザク線を引く型紙作業には柔らかい芯の方が適しているようです。紙も傷めにくいですしね。
 写真に入れ損ねましたが、修正用の消しゴムと消しカス清掃用の箒があると便利です。

 曲線定規は製図をしない人には馴染みが薄い道具かもしれません。
 中心に鉛が入ったビニール製の定規で、曲線のラインのクリンナップには欠かせない道具と言えます。

 で、書いた型紙をカットするハサミですね。これは何枚も重ねた紙を切ったりもするので、大型のハサミの方が向いているようです。

 これらを使って出来た型紙に沿ってウレタンの加工に入りますが、ウレタンのカットには写真右の黒いカッターを使用しています。
 これは刃の厚さが通常のより薄い0.25mm刃のタイプに対応しています。
 刃厚が薄い方がスムーズに入っていきますし、微妙な作業にも対応しやすいです。
 反面、力の掛かる作業には向いていないので、ウレタンを切るときしか使っていません。

 そして狭い曲線や段差の切断の作業には、デザインナイフを使用しています。とはいえ、ほとんどの作業は黒カッターの方が使い易いので、特定条件以外ではほとんど使っていないのが現状です。とはいえ、欠かせない道具には違いありませんが。
 モノは何でもかまいませんが管理人はタミヤのデザインナイフを採用しています。
 軸の太さが鉛筆と同じなので、違和感無く作業が出来るからでしょうか。

 切りだしたウレタンの熱加工にはカセットコンロとジッポライターを使います。
 さすがにこれがないと作業にならないので、これから始める人はなにはともあれ、カセットコンロだけは最低限必要な道具と言えます。
 モノは火力調整さえ出来れば何でも良いです。あとは炎が安定していて、煤が出ないので、ガスを使うタイプの方が良いぐらいでしょうか。

 ジッポライターは小さなウレタンやラリッサ系の厚手のエナメル生地の加工時に使用します。
 ガスコンロで加熱しきれなかった端部等を加熱する際に使用します。
 この際100円ライター等のガス弁を押し続けるタイプだと、長時間の作業時に親指の疲労と火傷の可能性があるので、おすすめしません。

 加工したウレタンに合皮を貼るのには合成ゴム系接着剤(通称:Gボンド)を使います。
 対象材料に応じて何種類かありますが、クリアー系はお勧めしません。
 理由は耐候性に弱いのか、通常数年は持つ接着力が半年も持たずに剥がれてくるからです。
 せっかく作った衣装が半年も保たずに崩壊した日にゃ・・・(泣)←経験アリ
 管理人は硬化時間と強度を秤に掛けてG10をメインに使用、強度が必要な箇所のみG17を使用しています。
 容量は3kg缶、1kg缶、500g缶、チューブがありますが、チュープはg当たり単価が高いのと、3kg缶は使用率と溶剤の揮発のバランスが悪いのでオススメしません。
 買うときも製造年月日に注意してなるべく新しいものを買うと良いです。開封していなくとも微妙に溶剤は揮発しますので、粘度が新品程低く、作業もその方がしやすいです。

 最後にこれだけはオススメなのが、貼り込んだ合皮の切断用ハサミで使っている金色のハサミでしょうか。
 これはボークスのドール用のハサミなんですが、先端が緩いカーブを描いているので、余った合皮を切るときに、ウレタンに当てずに切れるため、大変重宝しています。
Q:カセットコンロの替わりに、普通のガス台じゃまずいでしょうか?
A:普通のガス台でも問題はないです。
 ただし家族と共用する方には若干面倒かもしれませんね(笑)
 ウレタンでこそないものの、管理人は昔台所の電子レンジでスカルピーを焼いて、以降の使用を嫌がられてしまいました。
 やっぱ食品がプラスチック臭くなるのはいろいろ問題があるようです(笑)

 まあ冗談はさておき、座り込んで作業できないのもマイナスかもしれません。
 熱加工時に押しつける物やウレタンやらをぶちまけての作業になるので、床でやれた方が楽かと思います。
Q:合皮等を貼るときボンドはウレタン、合皮の両方に塗りますか?それともどちらか一方でしょうか?
 また、ボンドを塗るときはなにを使いますか?
 ボンドを塗って貼るとき、すぐに合皮を貼りますか?置くとしたらどれぐらいですか?

A:合成ゴム系接着剤は生ゴムを互いの素材に浸透させてから圧着させる方式ですので、両面に塗布して、ぺたぺた感が無くなってからくっつけるのが良いようです。

 塗る際はウレタン切断時に余った切れ端をへら状に切って使用しています。
 これだと何回か使って接着剤がくっついてきたらカッターの替え刃のように先端を切り飛ばしてまた使用できます。んで短くなったらゴミ箱へポイ!と(笑)

 厚さは広い範囲を塗るなら1回につけるボンドの量と塗るときの筆圧?から1cmのものを使うのをオススメします。細かいパーツは5mmのウレタンの切れ端が使い易いですね。

 また、ウレタンをへら代わりに使うと、曲面を塗るときにへらが変形してくれるので、薄く均一に塗りやすいと言う利点も挙げられます。

あと、ボンドを塗った後は、両面ともべたつかないぐらいまでは放置してから貼ります。
モノにもよりますが大体1分ぐらい?かな。
大量のパーツをまとめて塗っているので、全部塗ってから最初のパーツを貼り始めるぐらいの放置時間で十分なようです。

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